Micro-NIKKOR-P Auto 55mm f3.5
1/40 f/5.6 ISO200
そして、その後に写した写真です。いずれもMicro-NIKKOR-P Auto 55mm f3.5で撮ったものです。
昔のレンズでも開放測光です。従って絞り込んでもファインダーは明るいままです。撮影は絞り優先設定で行います。するとカメラはシャッター速度を決め、場合によってはISO感度設定も変わります。この点は今のレンズとほとんど同じ操作です。
ピント合わせは手動です。述べたようにピント合わせはファインダー内に合焦表示が出ます。ファインダー内のピントのズレ修正方向を示す矢印表示で直感的にフォーカスリングの回転方向が分かります。
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ところで、ニコンのマクロレンズはMicro-NIKKORと称しますが、そのいわれを知っていますか。これはレンズ開発の歴史から来ています。
小倉磐夫著の朝日選書684『国産カメラ開発物語』にそれが述べられています。その部分を抜粋します。
<前略> レンズ名に冠したマイクロの由来は、想定された用途がマイクロフィルムあるいはマイクロカードであったことによる。このネーミングは、後を追い他社から登場する同様のレンズがマクロレンズと名乗ったのと対照的である。もともとマイクロ写真とは新聞、雑誌、図書、その他のドキュメントを縮小撮影して長年月に耐える保存管理をしようというものだ。
<後略>
ということなのですね。今でもその名称を頑なに守っている。
このD7000は使い始めて間なしですが、前評判どおりですね。ミラーアップ撮影ができることや絞り込んでの被写界深度確認のプレビューボタンがあるなど、昔のマニュアル一眼レフにある機能は付いていますね。ストラップ取り付け部が環状なのは昔の一眼レフと同じだし好感が持てます。
その他、連写性能の充実や水準器表示など、機能満載なので使いこなすのが楽しみです。
写すときカメラが無意識に右に傾いている場合が多いので水準器で癖を矯正します。
16GBのメモリーカード2枚を装着したので、撮りまくります。そして今は32GB+32GBへと強化しました。
1/160 f/5.6 ISO400
昔のレンズはデジタル一眼には不適の声もありますが、プロでもない者は気にすることはありません。
旧レンズはレンズ設計時の光線追跡計算が手計算だったから計算・修正の繰り返しに限界があり、今のコンピュータ計算で設計されたレンズには分解能・収差などの性能は及ばない。
とか、
デジタルの撮像素子は反射が強いから、それに対応したコーティングを施すなどのレンズ設計が必要だ。さもないとコントラストが低下する。
などということのようです。
その通りだとしても、自分には関係はありません。
1/60 f/8 ISO400
右の写真は一万円札を最大撮影倍率である1/2倍で撮ったものです。細部までクリヤに撮れています。部分拡大をすると小さなNIPPONGINKOの微小文字まで綺麗に写ります。
D7000 with Micro-NIKKOR-P Auto 55mm f3.5
カップ麺の蓋押さえです。Cupmenという商品名で、見て楽しいアイデア商品ですね。
我が家の庭に咲いたランタナの花です。小さくて派手な色をしています。
右は同じレンズで撮った小さな獅子の置物です。細部まで非常に綺麗に撮れています。
写真をクリックすると別windowに拡大写真が出ます。
1/80
f/5.6
ISO200
1/4000 f/1.4 ISO100
1/400 f/5.6 ISO100
1/125 f/3.5 ISO3200
D7000は発表以来、非常に気になっていました。というのはこのクラスで露出計連動レバーが付いたことです。
そして最小絞り設定警告レバーの出っ張りがありません。
昔のマニュアルレンズが使えます。
ただし露出計連動レバーは可倒式ではないので、非Aiレンズは改造しないと取り付きません。自分でAi改造を行なえばよろしい。簡単にできます。
9つまでMFレンズを登録できるのが嬉しい。
おまけに高機能の割には小さく軽く、老年期に入りかけた者には有難いことです。