ペンFには露出計がありません。従って露出表を頼りに露出を決めます。先に入手したコニカVAも露出計はなく、同様に露出表頼りにやっていました。
よって、ここらで露出計もと思い、セコニック マイクロリーダー L-98 を入手しました。これもまた古いものです。調べると製造は1964年〜1978年の期間でした。古いカメラには古い露出計が似合います。
光入射
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1. |
そのまま構えると縦長写真になるのが欠点。通常は横長写真を撮りたいので利き目の右目でファインダーを覗くためにはシャッターボタンが上側になるように回転させる。その時、右手薬指でシャッターボタンを押すのがやり易いと分かりました。 |
2. |
一眼レフなのに軽くて小さいのが一番の利点です。標準レンズとフィルム込みで実際に量ってみると600g程と軽い。 |
3. | 電池不要の完全機械式で出来は自分の腕次第です。 |
4. | シャッター音はかなり大きく感じる。 |
5. |
最速1/500秒のシャッター速度は物足りないが、当時の物としてはこれで納得というところか。 |
6. | 外観デザインは素晴らしい。納得の造形です。上面が平らで左右不平衡はいいですね。 |
7. | フィルムは2回巻き上げ式で操作は軽く軽快です。 |
8. | フィルムカウンターは見づらいが何とか読めます。 |
9. |
セルフタイマーはなし。ストロボ取り付け部なし。しかし、必要なら外付けできます。長四角のシャッターボタンにレリーズ穴があるので、そこにセルフタイマーを付けられます。 |
10. | ピントは合わせづらいが一応できます。試写の中にピンボケ写真が何枚かありました。 |
11. |
裏蓋の合せ溝に遮光モルトがないので、光の漏れが心配だったが結果は問題なしでした。もともと無い設計なのでしょうか。 |
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倍の枚数撮れるのは利点にです。しかし24枚撮りの場合でも48枚にもなるので、ここらで終りにしたいと思ってもまだまだ先があるのがいいのか悪いのか。 |
使用した感想を述べましょう。
ペンFはハーフサイズなので、倍の枚数が撮れます。画素数(フィルムだから粒子数が適切なのだろうが)はフルサイズ(24×36mm)の半分(18×24mm)になります。でもこのサイズは映画フィルムのコマサイズと同じであり、そんなに悪いものではありません。
このペンFについては多くの紹介サイトがあるのでここでは多くは述べません。カメラの写真と撮影写真を掲載しました。
あの有名なハーフサイズ一眼レフカメラを入手しました。
昔思いを馳せたカメラでもあり、機会があってついつい買ってしまいました。カメラ店が整備済みの完動品です。写真に見えるシリアルナンバーを調べてみると1964年製らしい。50年ほど昔のカメラです。標準レンズの38mm
f1.8付きです。
ついでに露出計も述べます。
指定電池は今では製造禁止の水銀電池MR9(H-D)なので入手不可です。代替電池SR43とそのアダプターが必要になります。手持ちの電圧変換式のアダプターを使いました。
感度High/Low切替式でHighレンジの指示が低めなのでよく見ると小さな受光穴が詰まっているように思われました。分解掃除をしました。裏に3個の隠しネジがあって、それを外せば簡単に蓋が開きます。やはり受光穴にはゴミがあり、そして受光窓の青色フィルターは汚れていたので綺麗にしました。そしてニコンNewFM2と露出値を比較すると概ね近い値なので古くても何とか使えそうだと判明しました。
High/Lowのレンジ切り替えは受光素子前面の受光穴すなわち絞り穴で切り換えるようになっています。High/Lowは絞りで7段の違いがあって、これを絞り穴の大きさで切替えている。Lowは約8mm径であり、Highは0.7mm径の針穴程度しかありません。おまけに穴の開いた板には厚みがある。その結果、穴は円筒状になるので口径蝕も起きます。これで通過光量を決めているわけで、精度を出すのは至難の業でしょうね。要するにこれでは精度が出せません。そしてゴミや汚れの影響をまともに受けます。7段分のNDフィルターならましですけどね。
また受光素子はCdS(硫化カドミウム)のため反応が鈍く履歴現象があるようで、押し方で表示が多少変化します。
でも、このようなものと思って使います。無いよりはマシといった感じです。
試写写真です。
写真はすべて標準レンズの 38mm F1.8 での撮影です。ハーフサイズの分は解像が悪いわけですが問題ないレベルです。この標準レンズは最短35cmとかなり寄れるのが利点です。写真をクリックすると別TABに大きく表示されます。